離乳食とアレルギー予防

離乳食でアレルギーに関して気をつけたほうが良いこと

  • 食べ物が関係するアレルギーには食物アレルギーとアトピー性皮膚炎が代表としてあげられます。
  • 食物アレルギーは近年増加しています。
  • 3大食物アレルゲン(アレルギーの原因になるもの)は卵、牛乳、小麦です。
  • 赤ちゃんの消化機能が未熟な段階でタンパク質性食品を多く与えますと食物アレルギーを招く恐れがあります。これまで離乳食の進め方として人は食べ物を異物として感じないために知恵を働かせてきました。
    (1)少しずつ食べなれていく。
    (2)完全に加熱する。
    (3)鮮度のいいものを。
    (4)同じものを食べ続けないといった点です。
  • アレルギー疾患予防のための離乳食の進め方として次のことが提唱されています。
    (1)生後6ヶ月より穀類、野菜、いも類から離乳食を開始しましょう。
    (2)タンパク質のものは、魚貝類を主体として、鶏のもの(卵など)、牛のもの(牛乳など)は満1歳まではひかえましょう。
    (3)大豆類(みそ、しょうゆも含めて)は生後10ヶ月から。
    (4)満1歳後も卵、牛乳はひかえめに。
  • 自己流の除去食は大変危険です!アレルギーを恐れて自己流の除去食を行うと栄養障害を起こす恐れがあります。専門の医師に必ずご相談下さい。

参考文献:

  1. 小倉由紀子他「小児科」第40巻、第7号、1999年。
  2. 三宅健「アレルギーなんかこわくない」講談社、2001年。
  3. 「保育園の食事&健康だより」芽ばえ社、2003年。
  4. 中村晋、飯倉洋治編「食物アレルギー」永井書店、2002年。
  5. 飯倉洋治「新・アレルギー読本」フジメディカル出版、1999年

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仮性アレルゲン

仮性アレルゲンとは、天然に含まれる様々な化学物質によりアレルギー反応を介さないでじんましんや気管支喘息などアレルギー症状を起こしうる食品のことです。

どの程度気をつければいい?

ヒスタミン: ホウレンソウ、ナス、トマト、牛肉、鶏肉、鮮度の悪い青魚。
アセチルコリン: タケノコ、トマト、ナス、ピーナッツ、ヤマイモ。
セロトニン: トマト、バナナ、キウイ、パイナップル、メロン。
チラミン: チーズ、チョコレート、バナナ、ナス、トマト、鶏レバー。

一般的な対応: 体調がよいときは注意しながら食べることが可能です。熱を加えて調理すると反応や症状が軽くなります。

離乳食での配慮: 離乳食での基本的なこと、つまり
(1)少しずつ食べなれていく。
(2)完全に加熱する。
(3)鮮度のよいものを与える。
(4)同じものを食べ続けないという点を守ればよいでしょう。

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卵で蕁麻疹

タマゴで蕁麻疹

卵を食べると、顔や耳が真っ赤になり、最近はかきむしるようになりました。止めさせるいい方法はありませんか?という相談を頂いたことがあります。 止めさせたいのは「かくこと」でしょうか? その前に考えておきたいことがあります。 卵を食べて明らかにじんましん症状がでているようですから、食物アレルギーの中の「卵アレルギー」である可能性が高いです。卵をしばらくの間除くことが必要でしょう。 かかりつけの小児科か小児アレルギー科の先生へご相談なさった方がよいでしょう。

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食物アレルギーと予防接種

食物アレルギーを持つ子が注意したい予防接種

ワクチンによるアナフィラキシーという強いアレルギー反応を起こす頻度はすべての子達で100万回に1回位とされています。この確率が食物アレルギーなどアレルギー疾患のあるお子さんですと、少し高くなります。

食物アレルギーの中で卵アレルギーのあるお子さんはいくつかのワクチンを接種する際に注意が必要とされています。麻疹(はしか)、ムンプス(おたふくかぜ)、インフルエンザの各ワクチンです。それぞれ卵の成分がごくわずかに含まれています。卵を完全に除去するように主治医の指示を受けておられる場合は皮内テストなど簡単なアレルギーテストを当日受けてからワクチン接種を行ったほうが安全でしょう。

インフルエンザワクチンについても卵アレルギーのあるお子さんでは注意が必要ですが、ワクチンの有効性と安全性を考慮し、さらにインフルエンザへ有効な抗ウイルス剤が使えるようになった現在では、強い卵アレルギーのお子さんには積極的にワクチン接種はお勧めしておりません。

アレルギーの程度にもよりますので、是非かかりつけの小児科の先生とご相談いただいて前向きにご検討いただくのがよいかと思います。