移行抗体

赤ちゃんはお母さんから「移行抗体」という抗体をもらっているので、 生後しばらく感染にかかりにくいといわれています。 感染にかかりやすくなるのは、6ヶ月以降とされていましたが、 最近では4ヶ月頃からいろいろなウイルスに感染するようになるといわれています。早まった理由は、最近のお母さんが予防接種により抗体を獲得しており、その後感染にさらされることも少ないために抗体の値が高くなく、したがって赤ちゃんへの抗体移行量も少ないために減少が早いようです。

母乳の投与、未熟児出生、兄弟の存在、保育所への早期入所などさまざまな要因も関係しますが、一般的に乳児期後半にはよく感染を起こすと考えた方がよいでしょう。

母乳とダイオキシン

母乳に含まれるダイオキシンが気になり、 母乳育児に疑問を感じています。
心配しすぎでしょうか?

ダイオキシンは環境ホルモン(内分泌攪乱物質)の一つです。 発癌性、催奇形性、性腺や生殖器への影響をもつ有害物質です。 ダイオキシンは脂肪に溶けやすく、母乳中の脂肪分にも含まれています。このため母乳を介して赤ちゃんに微量のダイオキシンが伝わってしまいます。ただし、伝わるダイオキシンの量は個人差が大きく、現時点で赤ちゃんの異常の報告はありません。ダイオキシンの赤ちゃんの体に対する影響はまだ分かっていないことが多く、心配がないわけではありません。 それでは心配があるから母乳はやめたほうがよいのでしょうか?

答えはノーです。

なぜなら、母乳は赤ちゃんに対してたくさんのメリットがあるからです。 例えば、お母さんとのスキンシップが保てること、消化・吸収がよいこと、免疫力を高めること、アレルギーを起こしにくいことなどです。これらのメリットとダイオキシンなど環境ホルモンによるデメリットを考えた場合、母乳を続けるメリットの方がはるかに大きいと考えられます。 是非自信を持って母乳を続けてください。

うつぶせ寝

うつぶせ寝は良くないと聞くのですが・・・

まず、「うつ伏せ寝はよくない」といわれるのは本当です。

乳幼児突然死症候群との関連で、原因は不明ですが、疫学的にうつ伏せ寝中の児に多いためです。しかし、乳幼児突然死症候群は首がすわり、寝返りができるようになるまでの時期に多く、寝返りができるようになったのでしたら危険性は少なくなっています。したがって、自分でうつぶせ寝になってしまうのはやむを得ず、あまり神経質になる必要はなさそうです。

うつ伏せ寝の利点としては

  1. ミルクの消化がいい、嘔吐や誤嚥が少ない、
  2. 首を上げるなどの運動発達が早い、
  3. 頭の形がよくなる、
  4. よく寝るなどがあげられます。

うつ伏せ寝の問題点としては

  1. 赤ちゃんの顔が見えず、不安感を生じて母子関係に影響する、
  2. 柔らかい敷布団などを使用したときに窒息などの可能性が生じる、
  3. 寝返りのできない時期では乳幼児突然死症候群の危険性が高まる などがあげられます。

離乳食時の食べ物

離乳食について

生後6ヶ月。離乳食をはじめました。舅が何でも与えるので困ってます。 練り製品、刺身、チョコレート、紅茶・・・。 何度か注意したのですが「大丈夫」と笑って取り合ってくれません。「刺身は消化がいいから」と言われるのですがもう、生ものを食べさせても大丈夫なのでしょうか。

お舅さんの愛を感じますし、ほほえましい光景です。 しかし、絶対お勧めできません。

「食物アレルギーの実験のようです。」その理由を説明させていただきます。 赤ちゃんは消化機能が未熟です。 そこでタンパク質性食品を多く与えますと、なかなか分解できないで吸収してしまいます。するとカラダは未消化の大きなタンパク質を異物とみなし、抗体を作ってしまいます。

2~3歳を過ぎると腸の働きが発達してきますので食物アレルギーを起こしにくくなります。 昔の人たちは「食物アレルギー」という概念を知らなくても経験的に離乳食の進め方として食べ物を異物と感じないための知恵を働かせてきました。

  1. 少しずつ食べなれていく。
  2. 完全に加熱する。
  3. 鮮度のいいものを与える。
  4. 同じものを食べ続けない。

赤ちゃんに与えたくない食品のリスト

【窒息や誤嚥の危険があるもの】もち、ピーナッツ

【刺激の強いもの】にんにく、しょうが、コーヒー、紅茶、緑茶、生もの、みりん、お酒、香辛料

【塩分や添加物の多いもの】市販のスープ・おにぎり・サンドイッチ・お惣菜・インスタントラーメン、漬物

【糖分の多いもの】乳酸飲料、ジュース、市販のプリン・ゼリー、アリスクリーム、チョコレート

【アレルギーを起こすとこわいもの】そば この機会にご家族で赤ちゃんに与えてよいものの確認をしておかれるといいですね。